シャングリラ で君といつまでも

Photo: “Sherry & tonic.”
Photo: “Sherry & tonic.” 2017. Tokyo, Japan, Apple iPhone 6S.

ピアノで奏でられるYMO「東風」が流れるバーで、ろくでもない話をしている。もう、この業界に居るのは限界かもしれない。毎度のこと、そんな話をしている。

高い値段の店で、自分の金で飲みに来ている人間が、一体どれ程いるのかは分からない。幸せそうな、あるいは、幸せそうに偽った微笑みと、笑い声がさざ波のように、高い天井に響いている。

こういう所にくると、幸せそうな人しか居ない。だから、たまにはこんな所に来たいんです、と後輩は言った。確かに、そうかもしれない。愚痴を言いながら、地上にへばりついて飲むのもよいけれど、こうして、根っこを抜かれて上に来てしまえば、あまり文句も言いたくなくなるものだ。


素晴らしいフォルムの角氷が入った、シェリーのトニックの味は、いつものバーに比べたらたいしたものではなかったけれど、高い天井とその向こうに広がっている都心の夜景の光が融けて、見た目は最高なのだった。

ピアノにはいつの間にか歌が付いて、ビリージョエルを歌っている。「のし上がってやるぜ」みたいな曲達は、結構この中途半端で新しい場所に合っている気がする。そして次の曲は、シャングリラ29階でまさかの加山雄三「君といつまでも」。

良い曲だとは思うが、ここでそれはやめろ。

雑煮は家で食べない

Photo: “Zouni.”
Photo: “Silent killer in Zouni.” 2017. Tokyo, Japan, Apple iPhone 6S.

その立ち飲み屋には、よく飲みに行くのだけれど、なるべく人を連れて行かないようにしている。一軒ぐらい、黙って飲む店があっても良いと思うからだ。店の大将と話すことも、あまりない。積極的に声をかける常連も見かけるけれど、僕は別にしゃべりに来ているわけでは無いので、魚の種類が分からないときぐらいしか、こちらから声はかけない。

だから、「明けましておめでとうございます」と、いきなり店主に言われて面食らってしまった。今年も一年、よろしくお願いしたいなと思う。家で作る気がしない、焼き魚とかてんぷらとか、そういったものも、もちろん刺身も、僕はこの店に絶大な信頼を置いている。


正月の日本人を不幸のどん底にたたき込む、ソウル・フェイタル・フード餅。実家では、高齢者をあの世に誘う餅を含んだ雑煮は、既に廃止されて久しい。正月も、普通に味噌汁。

と言うことで、店のメニューに幾つか加わっている正月メニューの中から、雑煮を選ぶ。原価率をあまり考えていない、歯切れの良い本物のかまぼこ。そして、出汁に浸った伊達巻きの独特の味。具には鰤が入っていて、いかにも冬らしいね。

俺レシピ マカロニサラダ(下町味)

Photo: “Macaroni salad downtown style.”
Photo: “Macaroni salad downtown style.” 2018. Tokyo, Japan, Apple iPhone 6S.

マカロニサラダの事しか考えられなくなった。早速、作っていきましょう。

■材料

  • ママー早茹でマカロニ100g
  • キュウリ2本
  • マヨネーズ沢山
  • マスタード少々
  • オリーブオイル
  • 黒胡椒(粗挽き)
  • レモン汁(ポッカ可)→必須超重要
  • 塩少々

■作り方

  1. 塩を10gを入れて、パスタ茹で機で8分(なんて便利)調理
  2. お湯を切って、オリーブオイルで和えて冷ます
  3. キュウリ2本を切って塩もみしておく
  4. マカロニの粗熱が取れたらマヨネーズ、キュウリ、黒胡椒、マスタード、レモン汁を加えて和える
  5. ホッピーでも買ってきて下さい
  6. 食べる

最初作ってみたものの、なんか味が違うというか、サラダっぽくならない。僕がイメージするとある店(写真)のサラダとはかけ離れている。結局、レモン汁を入れると、その酸味で一気に全体がサラダとしての体裁を帯びる。マスタードを入れておくと、一晩経った後ぐらいに食べると、全体に調子の高い香りが加わる。

このレシピは都心のレシピではない、今風のレシピでも無い。下町の、ちょっとくたびれた外見の居酒屋の味だ。つまり、相当しょっぱい仕上がりになるので注意。

適宜ツナや、ハムなどを入れれば、またバリエーションになる(贅沢になる)だろう。