南紀白浜上空

Bird.
Photo: “Bird.” 2013. Agra, India, Apple iPhone 4S.

南紀白浜の上空まで、飛行機は戻ってきた。

多分、何度も書いている事だけれど、大富豪になりたいとは思わないが、ビジネスクラスで旅ができるような人生は良いと思う。

選択の自由、それは足元の広さ。

もちろん、望みは尽きないのだろう。もっと、良い目が見たくなるのだろう。でも、有る程度が足りているとすれば、これぐらいか。


デリーのあの喧騒や、メルセデスの窓を叩く物乞いの声。それは世界の縮図で、自分はずいぶんと甘い場所にいるのだとは思う。だから、どうしろと?

足許を見る

Tokyo Tower
Photo: “Tokyo Tower” 2013. Tokyo, Japan, Apple iPhone 4S.

今日は疲れたなぁと思って、東京タワーを見上げて、そうして足許を見る。新しい靴は、まだあまり馴染んでいないので、少しきつく感じる。

ちょっといつもとデザインが違うやつなんだけど、それはそれで馴染んでいるよな。。ん。んん?なんか左右でデザインが違わないか?疲れてるのか。いや、間違いなく、違う。型番がちょっと違う。

靴を磨いたはずだけど、気がつかなかったけど、これ右と左で違う靴だよ!


人間て、日ごろいかに何も見ていないか、あるいは、自分がちゃんと見ていないか。無頓着にも程があると言うことか、あるいは、靴は同じハズという確信が、同じ靴に見せていたのか。それにしても、左右で違う靴を履いて歩き回っていたとは。

買ってから暫くほったらかしてあったので、レシートもとって無いしなぁと思ったが、店にまだ左右違いが残っているなら、買い取れば2足とも履けるようになるじゃん!名案!と思って靴屋に電話したらちゃんととってあった。

買い取るとは言ってみたものの、大変恐縮されて無償でお持ち下さいとの事。いつも同じ店で買うメリットって、こういう所にあるのか。

こうして晴れて、一度別れた左右の靴は、週明けにでも、再びまみえることができるだろう。

サワガニ氏

Mr. small river crab.
Photo: “Mr. small river crab.” 2014. Tokyo, Japan, Apple iPhone 5S.

「ぷくぷくぷく」

「サワガニさんですね、この石のあたりに住んでるんですか」

「ここで生まれたんだよ、ずっとここに居るよ」

「どうですか、この辺は」

「いいよ。いつだって涼しいし、お前らの言うカニミソもヒンヤリして良い気分なんだ。」

「苔も水も綺麗で、暮らしやすそうですね」

「でもな、足許には気をつけろよ、足を滑らせた人間に、仲間が踏まれるんだよ」

「そういえば、さっき潰されたカニを見た気が」

「だろ、、くれぐれも足許に気をつけてな。。」