チューブ

Photo: 1995. London, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38
Photo: 1995. London, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38
地下鉄駅。びびっているので、手ぶれがひどい。だって、なんとなく怖い雰囲気なのだ。

トンネルが造られた時代が古いだけに、口径が小さい。ロンドンの地下鉄が、「チューブ」と呼ばれる所以か。地下鉄の屋根やドアも、トンネルに合わせて丸っこくカーブしている。

その狭苦しさと、強引なドアの開閉のおかげで、日本の感覚で駆け込み乗車すると、確実にドアに挟まる。僕も1回挟まった。挟まりながら乗り込んで、周囲を見回すと、乗客が恐怖に強張った顔をして僕を見ていた。どうも、ロンドンの地下鉄で駆け込み乗車をすることは、もの凄く危ないことらしい。

神は全てを救う

Photo: 1995. London, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38
Photo: 1995. London, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38

地下鉄で看板を背負う男。看板には「神は全てを救う」とあった。

ロンドンの地下鉄は、あまりがらの良い乗り物ではない。むっとした湿気、物乞い、看板男。カメラのレンズを見とがめられないように、細心の注意をする。

地下鉄に乗って、名高いハロッズ・デパートに行く。ここは、本当に楽しい。ターゲットは裕福な奥様方なので、キッチン系の品揃えが充実している。特 に、台所雑貨のフロアは、ハロッズ・デザインのいかしたエプロン(鮮やかな野菜や果物をあしらったやつ)、ピカピカの調理用具、目を見張るランチョンマットの品揃え、料理をしない人でもワクワクするフロア。更に、地価食品売り場も楽しい。目にも鮮やかに盛り付けのチョコレート、さすがに充実している紅茶の 量り売り。ここでお土産を買えば、リーズナブルに、しかも品質のしっかりしたものを求めることができる。

海外でお土産を買うために、地元のデパートに行くのは、とても賢い考え。ここだけの話し、僕から海外旅行の土産(食べ物)をもらったら、それは十中 八九デパート地価食品売り場だと思っていい。もちろん、金が余って仕方の無い人には、それに相応しい宝飾品のフロアもちゃんとある。ここはハロッズなの だ。

ところで、ハロッズに来たら、やはりイングリッシュ・アフタヌーン・ティーに挑戦するべき。3,000円ぐらいとられるが、それだけの価値はある。 特に、焼きたてのマフィンの美味いことといったらない。マフィンとは、こういう食べ物だったのか、と、心底感動する。ただし、美味いからといって大事に食べすぎると、冷めてしまうので注意。それは、とても悲しい。(悲しかった)

騎士

Photo: 1995. London, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38
Photo: 1995. London, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38

薄暗いロンドン塔内部

中世の騎士に扮した兄ちゃんが、お子様を相手に不思議な昔話しをしている。

蝋燭の灯りが、鎖帷子に反射して神秘的。と言いたい所だが、蝋燭は電気で灯っていた。歴史的な建物なので、内部に火の気はまずいのだろう。

塔の内部は、頑丈なオーク材で作られている。日本の城とは、全く似て非なる建物。素敵、というよりは、中世の憂鬱を感じさせるような造りだ。