俺レシピ 香菜と牛肉の和え物。

Cilantro Salad
Photo: “Cilantro Salad” 2015. Tokyo, Japan, Apple iPhone 5S.

築地の八百屋が、香菜をたっぷり一束で150円というおかしな安値で売っていたので、テンションが上がって 2束買ってしまった。なので、お気に入りの店のメニューをアレンジして、残り物で何か作ってみよう。


香菜と牛肉の和え物。

牛もも肉薄切り(150g)、キュウリ1本、香菜2束、ニンニク、その他調味料(分量外)

  • キュウリは千切り、香菜は適当な長さに切って、水をよくきっておく。余計な道具は置きたくないが、サラダスピナーは贅沢調理器具ではないと思う。OXOサラダスピナーが値段の割に使いやすくてお勧め。(大)はでかすぎるので(小)でいい。
  • 牛もも肉の薄切りを炒め、ニンニクで仕上げる。
  • ドレッシングは、塩、胡椒、酢、オリーブ油、ごま油(オリーブ油の半量)、酢橘1個で適当に仕上げる。
  • 全部をあえて、煎った白ごまを振ってできあがり。

これうまいよ。

去り際に

the empty glass.
Photo: “the empty glass.” 2015. Tokyo, Japan, Apple iPhone 5S.

去り際に、「ウイスキーお好きなんですか? ..またどこかで」
と言ってきた女は銀座の女であり、その日、僕はバーボンを1杯とシナトラを飲んでいた。

隣に座っていた彼女は、バックから何かを落とし、僕は一緒に探した。そんな所作も洗練されて、銀座に相応しい いい女、僕はいたく感心した。

1杯目からウイスキーをストレートで飲んでいた彼女とは、なんとなく友達になれそうな気がした。が、何かが僕を止めた。それは、プライベートな酒を邪魔してはいけない、ということだったのかもしれない。


「銀座の女性は、お酒が嫌いなってしまう事があるんですよ。だから、自分でゆっくり飲みにくるんです。」

バーテンダーにそう教えられて、やっぱり話しかけなくて正解だと思った。あるいは、またどこかで会うこともあるかも知れない。

「今夜は蟹に行きましょう!」

Chilli crab
Photo: “Chilli crab” 2016. Singapore, Apple iPhone 6S.

「今夜は蟹に行きましょう!」

という宣言に、誰も反対する者は居なかった。一生懸命頑張ったからね。

市街中心部から車で 15分、ゲイラン。所謂、シンガポールの公娼地域。食欲と性欲が隣り合ったような、猥雑な地域に蟹屋がある。

以前行った、サービス最低味最高の店の本店だったりするわけだが、サービスはまだこっちの方がマシだ。


蟹、やっぱり結構高い。後ろに立つ店員のババアのプレッシャーに耐えながら、慎重にメニュー構成を吟味する。絶対に外せないチリソースの蟹と、海老の胡椒炒めが軸になる。問題は、蟹も海老も、グラム単価だという点だ。(時価では無いだけマシだが)

中華系のババアの言うなりに注文すると、間違いなく大変な事になるのは目に見えており、まくし立てられる言葉をゆっくり受け流しながら、前菜、海老、蟹、焼飯とゆっくり決めていく。決して焦ってはいけないし、余計なものも頼まない。ン?カエル?んまいの?オススメ?

一種類ぐらいは挑戦で入れてみたカエルのフライ、実は衣の絶妙な味付けと、臭みの無い上品な白身で、とても良かった。


赤線のど真ん中の店にもかかわらず、客層は、旧正月の食事に来ている家族・親戚連れ、そして職場の同僚。つまり、ここは美味しいのだろう。

急に、爆竹の音が鳴り響き、席を一同が立って、箸で紅い色の料理をかき混ぜはじめる。旧正月のなにかの儀式のようだ。(あとで調べると 60年代に「つくられた」お祝い料理だそうだ)しかし、爆竹はスピーカーから流れるサウンドエフェクトだったりするところが、いかにもシンガポール。

例のババアになんの料理か聞くと、「魚生」と呼ばれる生魚を使ったサラダのようなものだと言う。早速売り込み攻勢をかけてきたが、値段を聞くと、なんかご祝儀相場で 8,000円ぐらいする感じ。蟹ぐらい高い。しかも、この暑さで生かよ!という怖さがあって頼まなかった。

さて、どろっとしたチリソースをまとってやって来た蟹は、立派な殻に覆われて、期待を裏切らない美味しさ。ババアの高いオススメを無視して頼んだ、一番安いシンプル焼飯に、ソースと身をたっぷりかけると、犯罪的な美味しさになった。