洋食の値段

A beef cutlet
Photo: “A beef cutlet” 2012. Tokyo, Japan, Apple iPhone 4S.

何を間違えたか、ビーフカツの店に入ってしまう。しかも、恐ろしく高い。

だが、一口食べてみれば納得する。思うに、昔の洋食屋というのは、こんな感じの商売だったのではないか。


材料が良いから、その分の値段がする。付け合わせのマカロニサラダも、ちゃんとつくっている。牛肉の下ごしらえも、柔らかさも、ラードの匂いも、きちんとしている。

恐ろしく高い、のではなくて、ちゃんとした値段をとっているだけの話だった。

新年あけましておめでとうございます。

こうやって、新年のエントリーを書くのも16回目。なんにしても、続いてはいるのです。


去年は沢山旅をした気がする。スーツケースを引きずって、高速バスのターミナルと家を、行ったり来たり。それは言い過ぎなのだが、僕の中の印象はそんな感じ。

現像したフィルムが、スキャンされずに積まれている。デジカメよりも、銀塩で撮るのが楽しいなと思って居て、そういうものも載せたいと思って居る。


アジアの国を眺め、一方で沈んでいく日本、みたいなものを感じつつも、なんにしても、日々は続いてはいく。いつの日かふり返って書くのではなくて、書きながら進んでいくことが、大事なんだろうなと、思う。

里芋とBCP

Aroids
Photo: "Aroids" 2011. Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

ずっと続く緊張感。厳しい状況を伝え続けるニュース。

そんなものに段々疲れてきて、それでも、日常の諸々は無理矢理にでも元のオペレーションに戻ろうとあがいている。

輪番停電を前提にした BCP(business continuity plan) をどう作るかのミーティング、例えばそういう思いもかけないものが、予定表に割り込んでくる。


普段通りの事を、少し丁寧にしてみよう。沢山の事は出来ないから、少しのことを、時間をかけてやってみよう。

夜、スーパーにうずたかく里芋が積まれて、残っている。こんな時に、里芋を煮ようという人も居ないのだろうか。

二袋買ってきて、野菜の図鑑を見ながら下ごしらえする。生のままいきなり剥くんじゃなくて、熱湯に通すと手が痒くもならず、手で剥けるらしい。お湯を沸かして、ゆっくり里芋を湯通しする。生きていくのは、こういう事の積み重ねなんだと思う。


東京の今日の線量を基準に計算すると、0.1μSv/hの放射線量は3ヶ月で、約0.2mSv(0.1μSv/h x 24h x 30d x 3m)。キャンセルになった米国出張の二倍の被曝量。10年後、東京で過ごした日々を、僕はどう思うんだろう。

結局、数分煮たぐらいで、里芋の皮が剥けるはずもなく、ピーラーで剥く。台所中ドロドロになった。そんなに、うまくいくものでもない。