日常なるもの

“Sleepy dog.”
Photo: “Sleepy dog.” 2012. Bangkok, Thailand, Apple iPhone 4S.

大晦日に、風呂の掃除を終えて、ハテナブックマークのリストを眺めると、いろんなエントリーが、not found やforbidden になっている。亡くなってしまった人のエントリーが、まだ残されている。誰かが、そのスペースにお金を払っているのか、あるいは管理者の怠惰なのか。かと思えば友達の blog は削除されている。別に彼は元気だし、どこに行ったわけでもない。多分、忘れているだけなのだろう。

そんな感じの、あまりもう有効でもなくなってリストだけれど、そこにある blog なり、昔ながらのホームページなりを僕はしつこく読んでいて、そして僕もしつこくこのページを書き続けているのだ。


「今年は、正月の華やかさが無いねぇ。」

とタクシー運転手に話しかけられる。降りてくる人にも華やかさが無いと、運転手は言う。まあ、確かに僕にも華やかさは無いな。今の時代、毎日が日常で、盆暮れ正月だなんだという季節的な特別感は無くなっている。僕は、実は、それはそれでよいと思って居るから、それを嘆く運転手に話を合わせながらも、幾分申し訳ない気分になった。

最近の若い人は、あまりそういう事にお金を使わなくなっているしね、という方向に話は進む。記念日に特別なことを、というよりも、満たされた日常を積み重ねる事に重きを置く。それがポストバブルの、気分。

丁度、実家に帰る電車の中で、「モチベーション革命」という、割とうんざりくる本をほぼ読み終わっていた。(Kindle Unlimited で無ければ、決して読むことは無かっただろう)そこに書かれていたテーマは、ちょうど運転手が言っていたこととだいたい同じようなものだった。

僕の物事への見方とか、感想とかは、本の中で「最近の若い世代」と一括りにされているクラスタに近い。既存のシステムとして、こうあるべきと作られたものではなくて、新しく作り替えられていくもの、そちらに手を貸したいし、そちらで必要とされる人でありたい。成功の証にとっておきのワインを飲むよりも、サイゼリアのマグナムボトルを仲間と楽しく飲む方がよいのだ。

そんな事を考えながら、タクシーを降りた。


犬の写真なら、タイで沢山撮ったよな、と思ったけれど、噛みつかれるのが怖くてさっぱり写真が無かったよ。

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