コンビニの法則

最近、晩飯がコンビニ弁当になることが多い。別に、好きで食べているわけではないのだが、なんやかんやで帰るのが遅くなってしまうと、つい会社の近くのコンビニに行く。

中には、夕食までに帰ることをさっさと諦めて、つれだって晩飯を食べに行く人たちもいる。しかし、僕の場合はさっさと帰ろうと思いつつ、失敗してし まう(例えば、帰る間際にメールが来るとか)ことが多いので、始末が悪い。晩飯時のタイミングを逃すと、一人で食べに行くはめになる。もとより、僕は、一 人でぽつんと外食することが、とことん出来ない質である。

で、そんな思いをして晩飯を外で食べるぐらいならば、コンビニ弁当を食べた方がまだましだ。(しかし、不思議なもので、コンビニの弁当というものは、どんなに商品開発が進んでも、食べ手に、なんともいえない「劣等感」のようなものを感じさせはしないだろうか?)


テレビで、タイムリーにもコンビニ弁当の特集をしていた。しかも、ローソン。(僕が利用してるのはローソンだ)

コンビニには、いろいろなマーケティングのエッセンスが集約されている。(ことになっている。実際には、その店の店長や古株のバイトが現場で培った ノウハウの方が、本部の押しつける変なアイディアよりも売り上げに影響するそうだが。)僕が見ていたテレビの特集でも、それらのマーケティングから生まれ たノウハウが、「コンビニの法則」として紹介されていた。

コンビニは、もともと人口の中で高い比率を占める右利き用に設計されているそうだ。つまり、コンビニに入った客は、無意識のうちに右に曲がって雑誌を物色し、弁当を買い、飲み物を買い、、という風に予定されたコースを歩くように「し向けられて」いる。

右利きの人間が、最も歩きやすい左回りの周回コース沿いに、そいうった商品が順番に並んでいるのである。そういえば、だいたいにおいて、コンビニと いうものは向かって左側にレジがあることが多いし(逆の配置だと、右に周回しなければならなくなる)、そういう配置の店の方が、なんとなく落ち着く気がす る。

他にも、「売れる弁当は棚の右下に置く」、とか、「特選」がついた商品は売れる、とか、「先週の売れ筋弁当ランキング」とか、いろいろな「法則」やデータが取り上げられていた。しかし、そこで分かったのは「俺には法則が通用していない」ということだった。


前々から、薄々感じていたのだが、僕の気に入った商品というのが、長く店頭に置かれている例はあまりない。(最近で言えば、きりりのレモン味は1週間であとかたもなく消えてしまった

僕は、就職活動をしていたときに、某コンビニでフィールド・カウンセラとして内定をとりかけたことがあるのだが、つくづく就職しなくて良かったと思 う。僕のアドバイスで商品を仕入れたりしたら、間違いなくその店は潰れる。(もしかしたら、「特色のある品揃え」で強力な固定客がつく店をつくれるかもし れないが、コンビニというのは、もとよりそういう種類の業態ではない。)


売れ筋弁当、として紹介されていたものとは違う弁当を買い、知らず知らずのうちに、消えゆく商品を的確に選んで買うことの出来る人間なのだ、僕は。

そこには、人と完全に違うことをしたくはないためにフランチャイズのコンビニに行き、しかし人と少し違うことをする自分が好きで、妙な商品に手を伸ばす、アホな男の姿がある。

まあ、単に、味覚がずれていると言えば、それまでではあるが。

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